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NativeScriptの調査とReact Nativeとの比較

ちょっとした勉強会でNativeScriptについて調査をしたので、調査結果をほとんどそのまま記事として公開しておく。本ブログで取り上げているReact Nativeとの違いについても言及している。

 

Native Scriptの概要とReact Nativeとの比較

Native Scriptの概要

 

React NativeとNative Scriptの比較

 

NativeScriptの開発環境

特徴

 

開発する言語・フレームワーク

下記技術にて開発可能。

 

対応OSバージョン

Android 17, iOS 9 (NativeScript v4.0.0)

https://docs.nativescript.org/start/general-requirements

(参考) React Nativeの対応OSバージョン

Android 16, iOS 8 (React Native v0.55)

https://github.com/facebook/react-native

 

JavaScript(NativeScript Coreでの開発)

NativeScript Coreというのは、Native Scriptが提供するAPI。

 

Vueでの開発

 

その他

 

所見

自分自身の慣れたJavascript技術を使ってネイティブアプリを作るという点が、Native Scriptの最大の強みという認識。開発スタイルがReact Nativeと非常に良く似ていそう(ソースコードのビルド方法、Expoのようなインスタントにアプリをビルドなしに動作確認する方法がある、など)。

次点の強みでいうと、WebにNative Script向けの専用エディタが公開されており、開発から動作確認が特に環境構築をせずともインスタントにできることだ。Webの専用エディタで書いた内容のQRを発行し、専用アプリでスキャンし、動作確認というかなりインスタントな開発も可能であるということだ。この状態で開発する場合の環境構築でいうと、強いて言うなら専用アプリのインストールくらいしかない。React Nativeでは、Webのエディタが提供されているわけでもなく、QRコードの発行もCLIにて行うので、Native Scriptではこのあたりの仕組みがWebの開発環境により綺麗に吸収されている点が素晴らしい。

気になる点は、Native Scriptのマーケットプレイスにあるプラグインの品質だ。どれだけメンテナンスされ、公式がサポートしていないハードウェア機能がラッピングされているかだが、これについては未調査である。React Nativeの開発においても、公式外のモジュールに頼ることも多いので、周辺環境の活性化具合でどちらを選ぶというのはありえるかもしれない。

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