MMiyauchi Blog

長年iPhoneを使っていたが思い切ってAndroid端末を購入してみた…が2日でiPhoneに戻った

2017年3月26日 追記

この記事はAndroidのOSのみではなく、周辺環境についてトータルで言及した内容でありません。OSの出来具合についてのみを言及したものではありません。また、記事中のAndroidのOSなのか、OS以外なのか明確になるように加筆をしています。

Android端末購入のきっかけはiPhoneのホームボタンが壊れたこと

別なエントリーで書いたが、iPhone 5S以降の指紋認証搭載モデルでは、ホームボタン修理費用がやけに高く、修理費用と同額程度で買える低価格Android端末の購入を検討した。日本市場で近年充実してきたMVNOと低価格Android端末の環境もあり、実際に2万円代後半のモデルを購入してみた。購入したモデルは見た目だけはiPhone 6系によく似ているZTE Blade S6という機種だ。

 

Android端末を所有してみた感想

まず、ローエンド・ミドルレンジモデル全般にいえるこだが、iPhoneのように所有する喜びだったり、高級感はない(2017年3月26日追記:あくまで同価格帯のZTE Blade S6についての感想であり、現状では市場が変わっている可能性があるy)。あとは作りが雑。購入したZTE Blade S6については、開封時からほんのわずかな傷が各所についていたり、なんとなく整形が雑なんだろうなあみたいなパーツがあった。もしかしたらミドルレンジの一部モデルについては高級感のあるモデルがあるのかもしれないが、低価格帯からいくらコストパフォーマンスが高いとはいえ、高級感は求めることはできないようだ。

Androidのソフトウェア・OSおよびアプリケーションについて

ソフトウェアのつくりはiOSと比べて、OS・アプリケーションともに極めて操作性が悪いと思った(2017年3月26日追記:OSについては、ベンダーによってカスタムされたAndroidになっている場合もあり、本記事のレビューに使用したZTE Blade S6がまさにそうなので、一概には全ての機種に対して当てはまるとはいえない)。アプリケーションのユーザビリティは低く、Androidアプリのアプリケーション制作のガイドラインはGoogleが提唱していると思うが、iPhoneアプリのようにユーザインタフェースのデザインに統一感はなく、操作性もまちまちだった。また、iPhoneほど直感的な操作性はなく、標準アプリでも迷ってここかな?みたいに操作することがあり、ストレスを感じることが多々あった。

最も気になったのが、アプリケーションの統一感が多くのアプリケーションでなさ過ぎることだった。これのせいで、開封して初日から使う気が失せていた。そもそも論として、Google PlayのストアにリリースにするにはAppleほど厳しい審査がないことに起因しているのかもしれないが、iOSのアプリケーションと比較した場合に、あまりのソフトウェアのクオリティの低さに愕然とした。iPhoneは有料アプリにお金を払う気になったが、どうもこのせいもあり、有料のアプリにもお金を払う気が失せてしまった。これが直接的な原因となり、ソフトウェアの操作性を改善することができなかったことにより、Androidをメイン端末として使うことを諦めてしまったのだ。AndroidはiOSと比較すると、カスタマイズ性が高い点で優位と聞いたことがあるが、残念なことにカスタムをするまでAndroidを使おうとも思えなかった。

 

結論「 ソフトウェアアプリケーションの品質、ユーザビリティの高さ」はAndroidに求めてはいけない。それを求めた場合はiPhoneを使うしかない

Androidにはアプリケーションのユーザインタフェースに統一感が少ない、端末製造元ベンダーによってはOSの操作性にバラ付きがある。また端末製造元のベンダーにより、OSのバージョンのロックがかかることがある(2017年3月26日修正)

Androidは価格グレードにより、端末の高級さや仕様はアップグレードできる。だが、ソフトウェアだけはどのモデルにもほとんど共通だ。iOSのソフトウェア品質に慣れきった状態でAndroidのソフトウェアアプリケーションを触ってみると「こんなものか」みたいな感覚になってしまうくらいには残念だ(2017年3月26日追記: 「こんなものか」という箇所の主語がないが、ユーザインタフェースの統一感のなさについて言及している)。おそらく、Androidではアプリケーションの審査基準がゆるく、ユーザインターフェースのガイドラインがiOSのApp Storeほどうまく機能していないことが一つの原因だと思う(2017年3月26日追記)。やはり、iPhoneは高いだけの価値はあるなと認識をあらためた (それでもちょっと高すぎるんじゃない?とは思うが…)。僕が買ったミドルレンジの端末でユーザビリティが低い現状、このユーザビリティをよしとしない場合はAndroid端末を使うべきではないだろう。また、OSがベンダーによって独自にカスタムされているケースもあり、Androidとはいえ、どの機種も完全に同じAndroidとはいえず、操作性に多少のバラ付きがあるといえる(2017年3月26日追記)。

また、重要な点として、Androidのソフトウェアの更新性でいうと、AndroidのOSアップデートは、常に端末の製造メーカー依存という致命的な問題を抱えている。例えば、今使っている端末Android 5系のOSが実装されていたとしても、iOSの使用者の感覚とすれば、当然Android 6があれば、6にアップデート可能なんだろうと思うところだが、メーカーによってアップデートが解禁されるか否かかなり対応がまちまちだ。だから、仮に3万円でミドルレンジのAndroid端末を買えたとしても、2年使っているうちにOSのマイナーバージョンアップはあったとしても、メジャーバージョンアップ(5→6)はないと思っていたほうが良い。iOSはOSアップデートができない端末はものすごく古い端末だけで、OSアップデートの権利がユーザに委ねられている点では優しいし、OSをアップデートした際には最新機能が実装されるなど、ソフトウェアの品質は高くなるといえる。案外端末価格に目がいきがちで決めていたが、端末は端末。そのハードウェアで動かすのはソフトウェアだ、というのは当たり前だが端末を見すぎていて忘れてしまっていた。Androidは、ソフトウェアの更新性がハードウェアの寿命を短くしていたり、メーカーが意図的にソフトウェアを古くし、新しい端末の購入動機にさせている節もあるのでは?と思ってしまった。

僕は技術者をやっているが、ソフトウェアの品質は高ければ高いほど良いと思うし、品質が高くないソフトウェアは積極的に使わないほうが良いと思っている。Androidのソフトウェアは、Androidを取り巻く周辺環境(先ほどのメーカーの問題)があるかもしれないが、現状は品質が低く、アプリケーションのガイドラインもiOSほど機能していないと思った。

なので、Androidは購入後わずか2日でメインの端末から外し(1ヶ月は使おうと意気込んだが、あまりの使用感の悪さに耐えられなかった)、Android端末は今ではただの動画鑑賞用の「ディスプレイ」となっている。iPhoneは高いので、ホームボタンが壊れたiPhone 5Sを使っているが、ホームボタンが壊れていることは気にならないくらいにiOSのソフトウェアの品質が高いとiOSに戻してから思ったので、ホームボタンの故障程度は問題ではなくなった。

とりあえず携帯端末として使えれば良い、という人にはAndroid端末は良いのかもしれないが、ユーザインタフェースなど、何やらソフトウェアにもこだわりがある人にはAndroidはまだまだ合わない環境なのかもしれない。今回はAndroidの長所を見つけられずに終わったが、また時期をみてAndroidは触ってみたいと思う。

2016年5月18日追記:

ちょっと面白い記事を見つけたので追記しておく。

 

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