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Udemyの講師ミートアップに行ってきた

2017年10月1日

Udemyのリクルーターの松本さんよりお誘いを受け、Udemyで今後教材を作り、講師をする運びとなった。Udemyについてまだまだ知らないことが多く、講師向けのイベントの紹介を受けたので行ってみた。Udemyの講師ミートアップイベントは9月23日都内にて行われた。

イベント会場の様子(※休憩中なので、人が少ない)

イベント会場の様子(※休憩中なので、人が少ない)

Udemyとは

Udemyとは世界80カ国語の学習教材を扱う、オンライン学習プラットフォームだ。講師の数は、27,000人、受講生の数は1,700万人となっている(2017年10月1日現在、Udemy公式サイトより引用)。学習のフォーマットは動画で、日本だと、Udemyと似たようなオンライン学習サービスの先駆けはドットインストールだったり、Progateという認識だ。一方で、UdemyがドットインストールやProgageのサービスと異なり、また強みとするのは、受講生の観点からすると下記の6点である。

Udemyの6つの強み

  1. 講師を受講生が主体的に選べる
  2. 多くの言語の中から自分が学習可能な言語を選べる
  3. 教材を購入したら、受講期間は無期限
  4. 購入した教材について、講師に任意に質問が可能
  5. 教材によっては、30日間以内であれば返金が可能
  6. ブラックフライデーに代表されるプロモーションが行われると、教材が最大95%オフなど、通常価格より凄まじく低価格で購入ができる

イメージ的には、Udemyはいわば、まさにオンライン上に構築された「仮想の学習塾」のようなものだ。冒頭にて紹介したドットインストールやProgateは、プラットフォームが提供するある決められた1つの教材を購入する。一方で、Udemyでは必要な教材を選び、同じトピックの講座が複数あれば、講師も選ぶことができる。さらに、UdemyはAmazonのように星5評価のレビュー制度を導入しており、信頼できそうな講師からの教材購入が可能となっている。

また、これは講師の裁量によるが、もし自分に教材が合わなかった場合には30日間の返金が可能であるなど、サービスの購入体験そのものが非常に高水準だ。小ネタではあるが、Udemyをよく知っている人はそもそも教材を標準価格で購入することは避けたいと思う傾向にあると思っている。理由は、プロモーション時の教材価格が大幅に下落をするためだ。これにより、あまりない「教材のバーゲン」のようなものもUdemyでは体験することができる。この記事を書いているのは2017年の10月であるが、来月にはブラックフライデーのプロモーションが行われるので、もし気になった人がいれば覗いてみると良いかもしれない。下手をすると、教材の費用でいうなら、書店で売られている専門の書籍よりも安上がりになることが多いのではないかと思う。また、あまりここでは話題として取扱わないが、Udemyでは無償の講座も公開されている。

 

イベントはUdemyの講師になりたい人は参加必須ともいえる内容で大満足

参加前に期待したより、参加後のほうが満足度が高く、期待以上の素晴らしいイベントだった。イベントへの参加者は、自分のように講師をこれから始める人が特に多く、少なくとも参加者の8割以上はそういった方々だったのではないかと思う。自分の場合は、Udemyで講師を始めるにあたり、どういう方たちが講師をしているのか、また、どういう方が人気講師なのかを主に知りたかったが、それはイベントを通してよく分かり、目的は達成できた。Udemyでの講師活動についての概要は、既に講師リクルーターの松本さんから概要は聞いていたが、イベントでデータやUdemyの会社としての方針をあらためてしっかり聞くことで、講師業に将来性を感じることができたと思う。タイムライン別にイベントの内容は紹介していくが、このイベントで仕入れた情報の中で特に講師業をやっていく上でモチベーションになったり、どうやればよいかの不安を解消することに貢献した情報は下記3点だ。

  1. Udemyの世界市場における日本市場での力の入れ具合
  2. 撮影機材、動画編集ソフトウェアは何を使えば良いのか
  3. 自分の教材のプロモーションの仕方

内容の詳細は後述にて詳細が出てくるのでここではコメントを省略する。

 

タイムライン別にイベントの内容を紹介

ここからは、イベントをタイムラインごとに紹介していきたい。イベントは分科会の形式で、自分が興味のあるトピックについて同時間帯に開催されているセッションを選択し、参加をする形式となっている。分科会形式のセッションは、ざっくり言うとUdemyの講師入門者向けか、またはUdemyにて既に教材をだしていて、さらなるステップアップをしたい人向けの2択となっている。自分が参加したセッションは、全て入門向けの内容で、登壇者のトークと、簡単なワークで構成されていた。延々と登壇者の話を聞いているわけでないので、飽きずにイベントの最後までセッションを聴けていたと思う。

 

13:00〜 イントロダクション

Udemyの設立から、これまでの歩み、そして今後の活動方針など、Udemyの概要について聴くことができた。Udemyの拠点は米国サンフランシスコにあるが、最近はグローバル市場にて、一部のターゲットとする国でローカライズを進めている。ここでのポイントとして、Udemyとして日本市場がこのターゲットとする市場として最も注視されているという点であった。では、どれくらいに力が入っているかというと、Udemyのグローバル市場の中で、唯一、現地の企業とパートナーシップを提携してUdemyをローカライズしているのは日本のみということである。ちなみに、Udemyが日本市場にてパートナーシップを提携しているのは、学習教材といったら皆さんご存知のベネッセである。また、オンライン学習サービスの日本市場は、まだ認知がされ始まった段階ということで、今後拡大が期待されるという点も、講師業を始めるにあたり重要なポイントであった。他にも有益な情報提供が色々あったのだが、大枠はこんな感じであった。

 

13:30〜 Udemy Live体験談

 

Udemy講師、エクセル兄さんこと立林さん

エクセル兄さんこと、立林淳さんにより、立林さんがUdemyにて講師を始めたきっかけについてのお話と、Udemy Liveという今年夏に行われたUdemyの大規模なイベントについての参加体験談を聞けた。

立林さんがすごいのが、なんとUdemyやその他オンライン学習教材プラットフォームがない時代から、そもそも動画教材を販売していたことである!当時、ご本人がされていたブログやメールマガジンで情報を発信していたところ、読者から「DVDなどの教材を販売して欲しい」という直接的な要望があり、そこから教材をご自身で作成、販売を始めれたのだそうだ。確実なファンからの要望に応え、欲しいものを出していく、そこが立林さんのやり方の素晴らしいところだ。

立林さんは、今年7月にサンフランシスコで行われた、Udemyの全世界の講師が集まるイベント、Udemy Liveに参加し、その熱狂ぶりを伝えられた。これはイベント参加者だけのメリットとして公開を控えるが、そのイベントに集まった数万人の受講生を持つ著名な講師からのアドバイスなど、かなり有益な情報も聞く事ができた。

 

13:50〜 受講生メッセージ

イントロダクションの最後は、最近インターネットメディアで取り上げられ、一部の界隈ではおそらく有名人になっているであろう、黒澤俊文さんによるUdemyへのメッセージだ。黒澤さんは、Udemyを通した学習成果として「年収を2.5倍」にしたという成果を出されている方だ。この成果はもちろんすごいのだが、それ以上にその成果にたどり着くまでの経緯で、Udemyでの学習を通し、黒澤さんがどんどん好転しく話が、聞いていて爽快であった。

エンジニアの黒澤さん

エンジニアの黒澤さん

黒澤さんはエンジニアで、JapanTaxi社に勤められている(※2017年10月1日現在)。黒澤さんは、現職はエンジニアであるが、実は20代でプログラミングには挫折している。Udemyに出会い、当時キャリアに悩んでいたこともあり「これが最後のチャンス」ということで、一念発起をし、UdemyにてiPhoneアプリ開発の学習を始め、エンジニアのキャリアにチャレンジしたそうだ。

結果は大成功で、当時在籍されていた企業で技術の分野で一目おかれる存在になり、また黒澤さんが当時活動していた北海道から、都内のスタートアップであるJapanTaxi社に転職をし、ステップアップが成功したということである。

では、なぜ黒澤さんがここまで良い方向にご自身を変えられたが最も重要なポイントである。これは黒澤さんご本人が言っていたことだが「勉強すること自体が楽しくなった」ということが、Udemyで得られた最大の成果ということだ。Udemyと出会うまでは、黒澤さんは勉強が大嫌いだったということだが、Udemyに出会い勉強を続けることで、黒澤さんは自分自身に合った勉強方法を見つけ、それが楽しくなっていき、結果的に目に見えた成果に結びついたということなのだ。これから講師業をはじめるにあたり、人の人生を変えるきっかけを提供できると思うと、なかなかやりがいを感じてしまう(※まだ教材作っていないが)。

 

14:30〜 ワークショップ1 初めてのUdemy

本来であればUdemy本社のHanaさんと立林さんがレクチャーをしてくれるはずであったのが、トラブルのため立林さんのみでのレクチャーとなった。ここでは、講師をやっていく上でどういうトピックを選んでいくか、アイディアの出し方、またそのトピックが本当に求められているかの簡単な見極め方、など、教材を展開していく上で有益な情報が得られた。また、ワークショップを通して実際に自分が出せそうな教材のアイディアを書き出すことができた。ワークショップを通し、固定観念にとらわれずにアイディアを「とりあえず」で良いのでリストアップすることは重要だと思った。案外、自分が思っている以上にこうしてあらためて書いてみると、できそうなことは多いと思えた。

 

15:30〜 ワークショップ2 撮影・編集マスタークラス

続いても講師初心者向けの内容で、動画教材の撮影や編集を実際にどんな機材を使い、またどんな環境で撮影するか、編集はどうするのか、などより実践的な内容のレクチャーがベネッセコーポレーションの内木場さんより行われた。

Camtasiaの操作方法を説明中の内木場さん

Camtasiaの操作方法を説明中の内木場さん

初心者を想定した内容の一方で、Udemy講師に支持が高いソフトウェアや機材の紹介もあったので、もしかすると中級者くらいの方も参考にはなったかもしれない。撮影環境の話は、案外人それぞれで面白かった。反響音を抑えるためにクローゼットの中や車の中で動画を撮影する人もいれば、撮影用のグリーンバックを背景に撮影をする人もいるようだ。

ソフトウェアや機材の話では、具体的にどれを使えばよいか、選定をしようと思っていたところなので、特に参考になった。ソフトウェアは編集までしっかりしたい場合、CamtasiaScreenFlowといったソフトウェアが良く使われるとのことだ。こだわらない場合は、MacのOS標準であるQuickTimePlayerが使用されることが多いということであった。撮影機材は、基本はノイズを拾いにくい集音機なら何でも良いとのことであったが、特に講師に支持が高いのがBlue SnowballBlue YetiといったUSBマイクだそうだ。

ワークショップでは、では特におすすめのソフトウェアであるCamtasiaの試用版を実際に自分のPCにセットアップをし、動画を撮影し、簡単な編集をするハンズオンをおこなった。Camtasiaを操作するのは初めてであったが、直感的に操作できるUIで、非常によくできたソフトウェアだと感じた。今後、おそらくはCamtasiaを購入し、自分も実際の動画制作に臨むことと思う。個人的にはこのセッションが、講師が講座をスタートするにあたり、具体的に今後何をすればよいかがよく分かり、最も満足度が高かった。

 

17:05〜 マーケティング入門

講師自身のマーケティング活動について、ベネッセコーポレーション杉原さん、現役講師の立林さん、森田さん(Omokage TV)よりお話があった。ベネッセ杉原さんからは、Udemyメディアの紹介があり、これは月間70万PVものインターネットメディアで、杉原さんはこのUdemyの情報発信の基盤を運営されているということだ。Udemyメディアの記事を見てみると、開発やデザインだったり、Udemyで教材が特に多そうなコンテンツの分野の記事がまとまっているのと、マーケティングの話題も捉えたコンテンツも発信されている。立林さん、森田さんからのお話では、個人の販売チャンネルをどう提供していくかより具体的な手法の話を聞くことができた。お二人の話に共通していたのは、下記の4点だ。

  1. Udemyだけに頼らずに、独自の情報発信の経路で販促をおこなう
  2. 情報発信では、すべの情報に教材の広告を仕込むのではない
  3. 集客のための「有益な」情報発信を無料でおこなう
  4. 極力、興味がありそうな人に向けてのみ宣伝をおこなう

要するに、Udemyだけに頼らずに、自分自身で販路を切り開く努力が非常に重要ということだ。立林さん、森田さんに共通しているのが、Udemyについてはお二人とも自身のコンテンツの「販売チャンネルの1つ」としか捉えていないことだ。立林さんはYoutubeでExcelやギターについての無料の講座をやる一方で、Amazonで教材を販売していたりもする。森田さんは、Youtuber「Omokage TV」として活動をおこなう一方で、Omokage TV公式サイトにあるよう、映像のクリエイターとして活動をされている。他にも色々と講座公開に伴い、細かいTipsは紹介されていたが、コンテンツの売り方、販促の仕方について現役講師の方の率直な意見を聞けたのがかなり参考になった。

Udemy講師、OmokageTVこと森田さん

Udemy講師、OmokageTVこと森田さん

それから、印象的だったのが、質疑応答にて「Udemyのプロモーションでは教材が大変安くなり、プロモーション後標準価格で購入した人は損をした気分になるのではないか?」という質問があったことだ。なぜこういう質問がでるかというと、Udemyのプロモーションは本当にえげつないくらいの減額をしているためだ。普通、セールというと50%オフ!というとかなりの値引率に思えるが、Udemyは例えば24,000円の教材をプロモーション時には1,200円で提供したり(なんと95%引き!)、なんてことがあるのだ(※行われているプロモーションの内容により値引率は変動)。それはたしかに、損をした気分になってしまうことだろう…。これについては現在Udemy日本チームも問題視していて、本社とディスカッションを続けているのだそうだ。今後、講師をやるにも、たしかに教材の価格のブレ幅が大きいと「教材の本質的な価値」がわかりにくくなるため、ぜひとも安定した価値で学習者に教材を届けられるよう、プロモーションの割引率は調整をしてもらいたいところだ。

 

17:30〜 懇親会

セッションが終わると登壇者と参加者を交えた懇親会がおこなわれた。ここでは、個人的な話になるが、Skypeの音声でしか話がしたことがなかった、Udemyの講師リクルーター兼現役講師の藤井さんと実際にお会いすることができてよかった。下記の写真は日本のUdemyの講師リクルーターで、お二人が今後Udemyにて拡充したいコンテンツの講師候補に直接声を掛けている状況だ。下記の画像の、左が藤井さん、右が松本さんである。

Udemy講師リクルーターのお二人

あとは、Udemyの講師プロフィール用写真撮影ブースがあり、オッシア株式会社代表取締役の吉岡さんに写真を撮影して頂いた。吉岡さん自身は普段は技術者をされているが、撮影機材やセットは本格的で、写真家です、と言われても素人の自分には全くその通りで通るような方であった。吉岡さんに撮って頂いた写真は、もしかしたら本ブログの投稿者プロフィール写真にもするかもしれない。とても綺麗に撮って頂いたので、目的通りUdemyの講師プロフィール写真にしたいと思う。

 

Udemy日本コミュニティ、最古参の森田さん(Omokage TV)への独自インタビュー

たまたま写真の使用許可を得るために森田さんに色々とインタビューをすることができたので、本人にインタビュー内容を載せてもOKという許可を頂いたので書いておくことにする。森田さんがUdemyで講師になったきっかけについて、お話を聞くことができた。なんでも、森田さんがUdemyで講師を始めるきっかけになったきっかけは、まだベネッセがUdemyの日本市場のパートナーとしてUdemyと提携する前の時期、2015年の春にUdemy本社のリクルーターからメールが来たことだそうだ。当時、森田さんはYoutubeで動画を投稿し、精力的に活動をされていた。突然、「Udemy」を名乗るサービスからのオファーメールに対し、森田さんは、聞いたことのないサービスと初めはだいぶ怪しんだらしい(※ちなみにこの件について、現日本の講師リクルーターの松本さんからも、未だにUdemyを名乗ると怪しまれることがあるとコメントをもらった…)。

森田さんからもらった勇気付けられるコメントとして、動画教材の日本市場は「やったもん勝ち」ということだった。森田さん自身が日本のUdemyコミュニティで最古参みたいな感じではあるが、意外とできる人ほど情報発信をしないので、だからこそ自分でも講師ができた、というコメントを頂いた。Udemyの日本市場は、チャレンジ精神がある人にとっては、まだまだチャンスの多い環境なのかもしれない。

 

総評:またUdemyのイベントがあれば、ぜひ参加したい!Udemyに講師として今後参加予定の方は、既に講師をされている方から非常に有用なアドバイスが受けられるので、参加推奨

イベントでは、全体のセッションを通し、これから講師になる人の疑問点を解消する内容に徹していた。まさに自分の立場がそのような立場で、不安な点が多かったので、今回のイベントはとても満足度が高い内容であった。次回があればもちろん確実に参加をしたいところだ。次回は製作予定の講座を発表し、講師としてイベントに参加をしたいと思っている。

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プログラムを書きながらTranceを聴くのが良いですね。みなさんも聴いたほうがいいですよ、Trance。EDMよりハードトランスでしょ。

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2 Discussion to this post

  1. マスカワ シゲル より:

    先日のミートアップに参加させていただいた者です。
    当日の様子がそのまま伝わってくる記事ですね!素晴らしいです!
    mmiyauchiさんのコース公開楽しみにしてます。

    • mmiyauchi より:

      >> マスカワ シゲルさん

      ありがとうございます!
      イベント参加者の方にそのようなコメントを頂け、幸いです。

      イベント中はメモをかなり取りながらセッションを聞いていたので、各パートの内容は網羅されているという認識です。
      本記事が、今後のUdemyのイベントの参加に迷っている人の助けになれば、と思っています。

      教材作成はまだこれからですが、年末公開に向けて進めたいと思います!
      教材を公開しましたら、本ブログでもアナウンスをしますので、よろしくお願いします。

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